阿蘇火山の噴火を予知することはできる?
火山の地下では、マグマや火山ガスが動いて地盤を動かしたり、温めたりしています。こういった活動を理解し、噴火予知につなげるため、阿蘇火山でもたくさんの火山観測が行われています。例を挙げると、
- 火山性の自信を調べる地震観測
- マグマやガスが移動して地盤が変形するのを調べる地殻変動観測
- マグマの移動による密度や重力の変化を調べる重力観測
- 岩石が持つ磁性により地下の温度上昇を調べる電磁気観測
- ガスの噴出量を調べる火山ガス観測
- 赤外放射温度計などを使って湯だまりなどの温度を調べる温度観測
- 火山灰とマグマの関係を調べる火山灰観測
などです。
これらの観測を総合的に判断して、ある程度は噴火の予知ができるようになってきています。しかしながら、阿蘇のように、非常に小規模な噴火を度々に繰り返す火山では、それぞれの噴火の正確な余地はまだまだ難しいようです。