阿蘇五岳
カルデラの内側のたくさんの山々のことを、中央火口丘群と呼んでいます。
ほぼ東西に並ぶ中央火口丘群は北から眺めると、お釈迦様が寝転んだ姿に見えることから、「阿蘇の涅槃像(涅槃とは、お釈迦様の寝姿のことです)」 と呼ばれています。(写真)。涅槃像の頭にあたる根子岳(1,423m)、胸の部分の高岳(1,592m)、おへその中岳(1,523m)、ひざから脚の 部分にあたる烏帽子岳(1,337m)、杵島岳(1,321m)といった五つの山々は阿蘇五岳と呼ばれています。
阿蘇五岳の山々は、すべて同じ仲間のように見えますが、東端の猫だけはカルデラ形成以前の10万年以上前にできた古い火山です。山頂部分がギザギ ザしていること、谷も深く刻まれていることは、長い年月雨などによって山が削られたということで、この火山が古いことを物語っています。
中央火口丘群は少なくとも17個以上の火山が集まったものです。